NHA®

心を育てるために必要なこと

「ほめて育てる」

聞いたことがあると思います。

「育て、教育には厳しくしつけるより、ほめる方が有効である。」という考え方です。

特にゆとり世代と呼ばれる子ども達の頃から提唱され初め、割と現在は主流の考え方なのではないでしょうか?

しかし、この「ほめて育てる」という方法。少しの違和感を感じずにはいられません。

NHAでは「ほめる」という言葉は使いません。

「承認する」という言葉を使います。

この言葉の違いはどこになるでしょうか?

「ほめる」と「承認」言葉の意味

まず単純に言葉・熟語としてのそれぞれの意味を見てみましょう。

褒める

1 人のしたこと。行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。

2 祝う。ことほぐ。

引用:goo辞書

承認

1 そのことが正当または事実であると認めること。

2 よしとして認め許すこと。聞き入れること。

3 国家・政治・交戦団体などの国際法上の地位を認める  こと。

引用:goo辞書

言葉で説明すると、似ているようで違うということがわかります。

あなたはどう感じますか?

ほめるという言葉にはたたえる、優れているという意味が含まれているように思います。

では、その「たたえる」「優れている」というのはどういうことか?

実は、ここが「ほめる」と「承認する」の大きな違いがあるのです。

ほめるためには「基準」が存在します。

何をもって素晴らしいとするのか。

どんなところがいいと思ったのか。

何と比べているのか。

実は、その基準は曖昧です。

社会的規範、ルールもあるでしょう。

しかし子育ての場面で「ほめる」時の基準は主観によるものが大きいのです。

例えば。

ピアノが上手なことがいいと思っている親は、サッカーが上手でも大して褒めません。

その子がサッカーをどれだけ上手だろうと「サッカーもいいけどピアノがもっとがんばればいいのに」というメッセージが「ほめる」言葉に込められます。

その子はサッカーをがんばっているからシュートが決まったらほめて欲しいのはその時なのに、ピアノを上手に弾いたときの方がずっとほめられるのです。

「ほめる」時には、それを伝える側の「こうあって欲しい」という主観が多く含まれるのです。

対して承認の方は「そのまま」「ありのまま」を受け入れる。そんな印象です。

その子の性質・行為などが自分の基準から大きく違っても、受け入れる。

「ピアノを習わせているけど、この子はサッカーが好きだし得意なのだ。」という事実を認めるのです。

ほめられた時の気持ちは?下に流れるエネルギーを感じる

ほめられることはうれしいことです。それは悪いことではありません。

そしてルールに則り褒める機会(賞・コンクールなど)はモチベーションを上げる意味でも大切なことです。

しかし、子育ての際、ほめることを多用していくとどういうことが起こるかというと、子どもはほめる相手の「真意」を感じてそれに沿うようになっていきます。

場を取り繕うためにほめることをしたことはありませんか?

わがままを言ったり、親の思うとおりに動かない子どもを動かすためにほめることはありませんか?

親に都合のいい動きをしたときだけほめることをしていませんか?

そういう時、根底に流れるのは「親が子どもをコントロールしようとしている」というエネルギーが流れています。子どもはそのエネルギーを敏感にキャッチします。

そして都合のいい子を演じたり、どうせ自分が何やっても見てところところは見てくれないと隠すようになったりします。

そして親も「ほめなければ、ほめなければ」と無理に感情を押し殺す様になりがちです。本当は子どもの行動にびっくりしたり頭にきたりしている自分を押し殺して顔は無理矢理の笑顔。

怒りのエネルギーを押し込めるのは相当なパワーが必要です。それは大きなストレスになるのです。

根底に流れる怒りや苛立ちのエネルギー。そんなエネルギーを持ったほめる言葉は相手に届くでしょうか?

子どもはそんな親のストレスを敏感に感じます。

ほめることが全ていけないというのではありません。

ほめる時、根底に愛のエネルギーが流れていないことが問題なのです。

承認されたときに感じる喜びとエネルギー

承認された時、人が感じる気持ちはどういう気持ちでしょうか?

「うれしい」「認めてもらえた」「見てくれていた」

受け取った瞬間の気持ちはほめられた時と同じかもしれません。

しかし言葉の下に流れるエネルギーがほめる時と違います。

そこには、主観はなく、相手をコントロールしようという気持ちもありません。

そのままの状態を受け入れているからです。

その根底にあるのは愛のエネルギーです。

今より良くなれ、過去の方が良かった、あの人の方が良い・・・など

他の条件と比べることをせず、現在の状態を見て、今を肯定する。

今のあなたがいい。

そのまっすぐなエネルギーは心に届きやすいのです。

メッセージからエネルギーを感じ受け取ったとき、単なる瞬間の喜びではない、心からの喜びを感じることができるのです。

ありのままで。

アナと雪の女王のテーマソングとしてヒットした曲のタイトルです。

ストーリーの素晴らしさクオリティも勿論ですが、この曲が持つメッセージ性が人々に受け入れられた要因であると思います。

ありのままを受け入れてもらえる、自分を受け入れられる喜びを、多くの人は心の奥底に持っているのです。

大人も、子どもも。

あなたも。わたしも。

承認するために必要なこと「ありのままで」

承認は相手のありのままを受け入れます。

ここでもう一度承認の意味を振り返ってみましょう。

承認

1 そのことが正当または事実であると認めること。

2 よしとして認め許すこと。聞き入れること。

3 国家・政治・交戦団体などの国際法上の地位を認める  こと。

引用:goo辞書

1番目の意味に「正当または事実であると認める」とあります。

Aの人が見てもBの人が見てもCの人が見ても、同じこと。それが事実。

正当性という点ではルールを明確にしてそこから逸脱していないかどうか、という判断をすることができます。

正当性は主観価値観で判断することではないからです。

その場に起こっていること、あることを「そのままに見る」ことがたいせつです。

この「そのままを見る」のが中々難しい。

言葉では簡単ですが、容易にはできません。

なぜなら私たちは物事を見る時に主観が入るからです。

では主観を無くせばいいかというと、それも違います。

主観を無くせというのは心を無くせということ。感性は人それぞれでいいのです。

ただ、「主観があるからそのままを見ることは難しい」ということを知っていればいいのです。

意味の2番目に「よしとして認め許すこと。聞き入れること。」とあります。

自分の主観・感情と食い違いがあっても認め、事実を見て、聞き入れること。それが承認なのです。

ありのままを見ることは難しい。

だからこそ、ありのままを受け入れられた時の喜びは、大きいのです。

ほめる子育てとNHAで伝える承認の違いがここにあります。

承認する。そのためのテクニックを伝えるのがNHAなのです。

是非、あなたもNHAの承認を体感してみてください。

真に承認の体験をしてみると、この違いを更に実感することが出来ます。